いりまめ 『めもりい』

気になることがあったらどんどん書いていこうかと思っています。 アニメ・ゲームなどの軽いものから、 政治・ニュースなどの重いものまで何でも書きます。

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勇気あるカメラマン

二人のカメラマンがいた。

一人はとても勇敢なカメラマン。
一人はとても冷静なカメラマン。


ある夏の日、とても大きな火事が起きた。
偶然撮影の為に、この二人はここに居合わせた。

燃え盛る炎の中、一人の老人が取り残されていた。

勇敢なカメラマンは、仕事を捨てて、老人を救うため、炎の中に飛び込んだ。
冷静なカメラマンは、老人を見捨てて、カメラを回し続けた。

3分後、勇敢なカメラマンは、老人を抱えて、炎から飛び出した。
老人は助かったが、勇敢なカメラマンは、帰らぬ人となった。
冷静なカメラマンは、その火災を撮り続けた。
その模様は、全国で放送された。

勇敢なカメラマンは、命を捨てて老人を救った、勇気ある“英雄”だと、
世間ではもてはやされた。

一方、冷静なカメラマンは、身内から、
“薄情者”と、ひそかに思われるようになっていた。


この大火事から、10年がたった。

勇敢なカメラマンは、テレビで時々思い出される事はあるが、
基本的には世間から忘れ去られていた。

冷静なカメラマンは、コツコツと仕事をし、
カメラマンとして、そこそこの地位についていた。


ある日、とある科学者が、テレビで勇敢なカメラマンが、老人を救う映像を観た。

科学者は、その映像から、火災の際に起こる新しい現象を発見した。

2年後、ある科学者は、その“現象”から、火災を抑止する技術を発見した。


5年後、科学者の発見した“技術”によって、火事による死者は、
17年前の10分の1になっていた。


一時の感情で、一人の命を救った英雄と、
感情を殺して、大勢の命を救うことになった薄情者。

どちらが、勇気あるカメラマンなのだろうか?

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